アメリカ最高裁判事・ルース・ベイダー・ギンズバーグとは?

ルース・ベイダー・ギンズバーグ(Ruth Bader Ginsburg、1933年3月15日 – 2020年9月18日)とは?

アメリカ合衆国の法律家。1993年クリントン大統領に指名されてから死去するまで27年間連邦最高裁判事。

特に性差別の撤廃などを求めるリベラル派判事の代表的存在としてアメリカで大きな影響力を持った

女性としては二人目(オコナー判事に次ぐ)

ユダヤ系としては1969年フォータス判事が辞任して以来はじめて。

最高裁判事は終身制!

最高裁判事は国民生活と大統領選に影響力大!

人工妊娠中絶、同性婚、LGBT、銃規制など社会を二分する事例にも判決を下す

保守派、リベラル派のどちらが優勢かは最高裁の判断を左右するため国民の関心も高い。

また、過去には大統領選の票再集計について、最高裁の判断が選挙結果を左右したこともある(注1)

終身で努める判事の人選は大統領選にも影響が大きい。

最高裁判事9人の構成(当時)→現在         トランプ大統領指名すでに2名

                                                                    RBG死後トランプが新たに1名指名

テキスト ボックス: Amy Barrett
テキスト ボックス: Ruth Ginsburg
A graph showing the currnet justices

保守派(共和党寄り)6人 ←トランプ大統領(当時)

リベラル派(民主党寄り)3人 ←バイデン候補

大統領選が行われる年に最高裁判事に欠員が出た過去の例は?

2016年に当時野党だった共和党は判事決定の審議拒否した!

当時のオバマ大統領は、保守派判事の死去を受けて2016年3月に、リベラル派を指名したものの、共和党は大統領選の前に新しい最高裁判事を決めるべきではないと、上院司法委の承認審議を拒否。

今回のトランプは?

保守派判事指名を強行突破!

ギンズバーグの死去発表からわずか1か月、トランプ大統領は保守派判事エイミー・コニー・バレットをギンズバーグの後任として指名し、上院司法委員会は大統領選挙投票前の10月26日に52対48の僅差で承認。

これにより、連邦最高裁判事の構成は保守派が6人、進歩派が3人となった。

判事が死去してからわずか1ヶ月での後任就任は、連邦最高裁の歴史でも極めて異例。この動きについては、トランプ大統領が大統領選挙で敗北した場合に連邦最高裁に異議申立を行い、選挙の結果を覆させるため(注1)、自分にとって都合の良い保守派の判事の増員を図ったものと指摘された。

過去の最高裁決定(注1)

2000年フロリダ州での再集計を求めた民主党のゴア氏に対して、最高裁は迅速な再集計は不可能と判断。結果、再集計はされず、共和党のブッシュ氏(子)の当選が決まった。仮に再集計していたら結果が変わったかもしれない。今回も郵便投票を巡り集計方法などで最高裁の判断を仰ぐ可能性が大きい。その際に自身に有利な判断を引き出すため、最高裁の保守派勢力を固めたいトランプ氏が後任指名を強行したともみられている。

その後どうなった?

現実には、連邦最高裁の判事が必ずしも大統領の意に沿った判断をする保証はなく、トランプ本人が過去に任命した保守派の判事であるゴーサッチとカバノーもトランプ政権の訴えをしばしば棄却している。

同年11月の選挙で敗北したトランプ側は、選挙過程で大規模な不正があったと主張して各地でさまざまな訴訟を起こし、12月には共和党出身の知事がいたテキサス州の司法長官が、バイデン勝利となった一部の州での選挙無効をもとめて訴えを起こし、これが連邦最高裁に持ち込まれている。しかし連邦最高裁は、トランプ政権下で指名された3人の判事を含むほぼ全員一致で、訴えの利益がなく不正の証拠も示されていないとしてテキサス州などの訴えを退けている。

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ルース・ベイダー・ギンズバーグの人気

NBCの人気バラエティ番組「サタデーナイト・ライブ」では、コメディアンのケイト・マッキノン扮するギンズバーグ判事が時事問題を取り上げるパロディを放送し人気を集めた。

判事の動向をフォローする個人ブログが人気を集め、そのブログが著名ラッパー「ノトーリアス・B.I.G.」をもじって「ノトーリアス(悪名高い)・R.B.G」と題されていたことから、メディアでもその呼び名が使われることがある。

判事への注目度は共和党のトランプ政権発足前後からさらに強まり、ギンズバーグ判事の半生を題材にした子供向けの絵本が相次いで出版されたほか、判事を描いたマグカップやTシャツなど関連グッズまで売り出された。

2018年には判事の活動を描くドキュメンタリー『RBG 最強の85才』や、伝記映画『ビリーブ 未来への大逆転』が公開された。後者は甥であるダニエル・スティールマンが脚本を担当し、ルース・ベイダー・ギンズバーグ役にはフェリシティ・ジョーンズを迎え、ミミ・レダーが監督している。

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