映画・素晴らしきかな、人生「Collateral Beauty」
ダサダサな邦題!?だけど、感動した映画です。原題はCollateral Beauty
この映画のキーフレイズ
Be sure to notice “the collateral beauty.”
「必ず気付いて!それに続くBeauty (かけがえのないもの、美しいもの)があるから」*Eigostar訳
(映画のテロップでは「見逃さないで、幸せのオマケがあるから」と訳されていました。)
6歳の娘が今まさに亡くなろうとしていた病院の待合室で、隣の女性にかけられた言葉。
最愛の人が亡くなる瞬間にさえも、付帯するBeauty(美しいもの、かけがえのないもの)が必ずある、と。
もしくは、そのあとにもBeautyは起きる、と。
Collateralとは、「二次的な」「付帯する」という意味。
Collateral damage がよく使われる表現で、付帯する被害「巻き添え被害」。軍事活動中に民間人を傷つけてしまったときにも使われます。
この映画中では、この場面では「幸せのオマケ」Collateral Beauty と訳されていましたが
幸せのオマケ。。。すこし、残念な訳(個人的感想です)
劇中に何度も出てくる「ドミノ」
これもCollateral(副次的に起きる、二次的な)を象徴していると思えます。
だから、映画のタイトルはCollateral Beauty!
一言では訳せないですね。
6歳の娘を亡くし奈落の底から立ち上がれない男(Will Smith)と、それを取り巻く仲間たちにも
それぞれの事情があり。。。
広告会社で活躍するカリスマ・ビジネスマンのハワード(Will Smith)が掲げるモットーは
「Love 愛、Time 時間、Death 死」
この3つのコンセプトを軸に物語が展開します。
娘を亡くし、もう生きる気力がないハワードのもとに
Love、Time、Deathの概念が「形」=「人」になって現れたら、どうなる?
ハワードの人生は前に進めるのか?
取り扱うのは、非常に重いテーマ
シリアスで哀しいテーマなのに、どこか希望を感じる、明るさを感じることができるのは
Will Smithのおかげか。
涙するけど、前に進んで生きていこう!と思わせてくれる映画。
DVDの最後に特典映像があり、それも一見の価値あり!
↓ アメリカ販売のCollateral Beauty シリアスそうでシンプルなパッケージ
サブには Connect to the Beauty of Life と。

日本版 ↓

日本版では、ラブアクチュアリーみたいに、ラブコメよろしくリボンをまとったWill Smithのパッケージになってる(笑)
“Life, Can Be Wonderful” ん?どこから来たの、このサブ?
「素晴らしきかな、人生」の邦題を逆に英訳しちゃった?
そして、日本での予告編も的外れ。「プラダを着た悪魔」を前面に出しすぎだわ。
んん~~~、なんか違う! 違う、ちが~~う
これを見てほしいのは、恋愛映画を欲している人ではない!
最愛の人を亡くして、ぽっかり穴が開いてしまった人へ。
「少しでも役に立てれば」とWillも特典映像の中で言ってたもの。
一昨年と去年、立て続けに両親が他界した私にとって、Hit the spot の作品でした。
ありがと!Will!
この映画に救われました。
予告編だけでも見比べると面白い。そして、やっぱり本編は吹き替えではなく、英語でどうぞ!
日本版のお粗末なこと ↓